雑記#3 試験消耗度ランキング

雑記

こんにちは。6月の今、障害年金の純度98%くらいです。

この6月に、年度更新をやらないなんて!と喜びに浸っております。昨年もやってないのですが昨年は修習中だからやっていないのであって、昨年除けば、年度更新をやらないのは、開業後初かもしれないと!
そして来月は算定基礎届もやらないです!
労務は嫌いではなかったけれども、障害年金と知識が重ならず、両立は大変だなと思って終わりにしました。

障害年金純度98%と書きましたが、他の2%は何かというと、他の単発相談です。
労働事件と老齢年金相談です。前者は有料相談にしようと思って相談対応したのですが、その場でたいした解決先を提示できず、相談者の方は私に労働審判代理人に是非、とのことでしたが、事案の内容からお断りしました。


さて、今回の記事は、受験がらみです。

予備試験・司法試験・二回試験の消耗度ランキング

予備試験・司法試験・二回試験のなかで、私が疲弊・消耗した順に書いていきます。
この疲弊・消耗は、体力のみならず、気力・精神面も含みます。

1位  司法試験 

2位  予備試験 論文

3位  予備試験 口述

4位  二回試験

5位  予備試験 短答

です。
なお、試験順は、「予備試験短答式→論文式→口述式→司法試験→二回試験」の順です。
以下、詳細に見ていきます。

1位 司法試験

司法試験の日程は以下です。7月開催です。

(水)9:30〜12:30(3時間)論文式試験選択科目
13:45〜15:45(2時間)公法系科目第1問
16:30〜18:30(2時間)公法系科目第2問
(木)10:00~12:00(2時間)論文式試験民事系科目第1問
13:15~15:15(2時間)民事系科目第2問
16:00~18:00(2時間)民事系科目第3問
(金)試験はない日
(土)9:30~11:30(2時間)論文式試験刑事系科目第1問
12:45~14:45(2時間)刑事系科目第2問
(日)10:00~11:15(1時間15分)短答式試験民法
12:00~12:50(50分)憲法
14:15~15:05(50分)刑法

1日目と2日目で、体力気力の全てを使い果たします。
「2日目を2科目にして、代わりに土曜日を3科目にしてよ・・・」と本当に思いました。
中休みの金曜日は、私、急ぎの仕事を少しし(;.;)、あとは、日曜日の民法・短答の勉強を少し、気分転換に近所のお寺を観光しただけで、あとはほぼ休養に充てました。
火曜日から前乗りでホテルにチェックインし日曜チェックアウトと、会場近くのホテルに5泊6日しました。
勉強教材はまあまあ持ち込みましたが、回復重視し、ほとんど勉強はできなかったように思います。
日曜日の試験後は、ふらっふらで、帰路につきました。

2位 予備試験論文

2位は、予備試験です。日程は以下です。以前は7月でしたが、今は9月になりました。

(土)9:30~11:50(2時間20分)憲法・行政法
13:15~15:35(2時間20分)刑法・刑事訴訟法
16:30~17:40(1時間10分)選択科目
(日)9:30~12:30(3時間)法律実務基礎科目(民事・刑事)
14:00~17:30(3時間30分)民法・商法・民事訴訟法

司法試験より難易度が高いと言われる予備試験です。

2日目の、法律実務基礎科目3時間と、民事系3時間半がしんどくて気絶しそうになります…。
2日間だけなのに、4日間の司法試験と競るくらいの消耗度が激しい試験です。

上記日程を見てもらえればわかるように、司法試験と異なるのは、試験時間が1科目1科目と区切られておらず、2科目や3科目を一気に受けるので、人にもよりますが、私は、法律実務科目以外は、全ての問題を一度チラ見して、「ギョ!」となってから、1科目ずつ処理していきます。
単純に科目数で割ると実務基礎以外は、1科目70分となるのですが、民訴・刑訴・行政は気持ち短めに終わりにして、民法・刑法・憲法にやや多めの時間を充ててました。

司法試験は、問題文が長く、あてはめが大事に思うのですが、予備試験論文は、法律構成が大事な試験に思い、勘の良さと処理能力の早さを問われる試験に思います。また、司法試験はオーソドックなテーマが多いように思いますが、それに比べ、予備試験は過去問で、商法で手形、憲法で統治、といった末恐ろしい出題があり、論文対策として広く勉強しておく必要がありました。

ちなみに、受験会場は、短答と打って変わって、一気に年齢層が若返ります。もっとも、論文の勉強まで手がついてない論文記念受験層らしき人は、試験時間早めに手を止めている人もいたりします。

3位 予備試験口述

2日間で、刑事と民事の口述試験があります。
口述試験自体はそれぞれ20分くらい?と短いのですが、相対評価(ここまでたどり着いた強者から落とすという無慈悲)であることと、これ落ちたら、予備試験短答、予備試験論文の合格が白紙になり、翌年リスタートとなるので、精神面では、全試験の中で一番しんどかったため、3位にランクインしました。

ここまでくると、会場受験生の95%くらいが20代です。見渡す限りでは、私の受験年では私が女性最高齢でした。
予備試験全般に言えるのですが、司法試験に比べると女性比率少なめです(トイレが、予備試験だと並ばなくても入れたけれども司法試験だと並ぶ必要があったことなどからも。)。
身だしなみは、リクルート系のスーツ・髪は黒く染め・ネイルやアクセサリーはしない、バッグは部屋の外に置くので何でも良い、です。
会場は、いわゆる発射台とよばれるところまでの待機場(体育館みたいなところ)が激寒なので、防寒着たくさん持って行った方が良いです。

試験会場が舞浜というのミソです(ディズニーランドに向かうハッピーな周囲の中、異様な口述受験生スーツ軍団…。今後ディズニー行くと口述試験を思い出しそう・・・)。

4位 二回試験

二回試験(司法修習の最後に受ける試験)が4位です。二回試験についてはアメブロで以前記事を書いたので、それをご参照ください。

5日連続・お昼休み実質なしなので、日程的には1位に来そうに思えるかもしれませんが、難易度が他の試験に比べると一番低く、頭めちゃくちゃ使うとかではなく(ただ、おかしな事を書くなどの地雷は踏まないようにと神経は使いますが。)また、絶対評価であるため、この順位になりました。

以下、試験の疲弊順とは話がずれますが、覚えているうちに簡単に地雷系を書いておきますと(間違っていたらすみません。教官や修習同期から最新の情報を入手してください)

★全科目共通
重要な間接事実落とし。たとえば検察での、凶器の指紋とかを落としたら、さすがにまずいと思います。

★民事弁護 
原告被告取り違い。これはその後に書くことが完全に間違ってしまうので、一発アウトだと思います。最初に問題文にグリグリと大きくどちら側の立場で書くのか、把握しておく必要があります。

★民事裁判
「訴訟物、間違ったらアウト」とか、いや、それでも何とか救済されるだろうとか言われていましたが、真偽不明です。ただ、物権的請求と債権的請求を間違ったらアウトのように思います…。
要件事実はどのレベルで間違ったらまずいか不明です。事実認定で、契約書について何も触れないとかがさすがにまずいと思います。

★刑事弁護
よく言われるのが、被告人が無罪主張しているのに、情状弁護しているとかですかね…
仮定的な主張すらNGのようです。

★検察
犯人性検討の間接事実のところでA供述を使うはNGなのですが、仮にやっちゃったとしてもそれ一発で不合格かどうかは不明です。
最後に公訴事実を書く習慣がある人は、公訴事実の記載漏れは十分気をつけた方が良いと思います。公訴事実落とすとおそらく不合格になるのではと思っています。

★刑事裁判
被告人の弁明を無視(一言も触れない)でしょうか。

5位 予備試験短答

ラストは予備試験短答です。1日で行われ、時間割は以下です。以前は5月で、今は7月に行われます。

9:45~11:15(1時間30分)民法・商法・民事訴訟法
12:00~13:00(1時間)憲法・行政法
14:15~15:15(1時間)刑法・刑事訴訟法
16:00~17:30(1時間30分)一般教養科目

これに合格しないといかんせん何も進まない試験なのでプレッシャーはあるし、試験範囲も広範囲なのですが、条文素読と過去問を繰り返し解けば何とかなるため、この順位になりました。
ただ、この2ヶ月後に論文試験が待っているというのが鬼畜なのです・・・。この試験だって相当ハードで試験後ぐったりして1週間くらい休みたいくらいなのに、そこから休めず最難関(予備試験論文)に向かわないといけないという…。

終わりに

予備試験、司法試験の直前期になりましたね!いろいろ不安なことが多い時期かと思いますが、体調管理に気をつけて、本番では、これまで勉強したことが全て発揮できるようにしてほしいです。
持ち物の忘れ物を気をつけて、ケアレスミスをしないように、その科目でやらかしたミスはその場で瞬時に忘れて引きづらない、です。
最後の1秒まで粘ってください。合格した受験生も誰しもそうしてて、少しでも諦めた人が落ちる試験だと思います。